毎日十分な睡眠をとりたいと悩んでいる方は多いはずです。
仕事に追われている、布団に入ってからなかなか寝付けない、夜中に何度も目が覚めてしまうなど、様々な理由で睡眠不足は起こります。
睡眠不足の状態が何日も続くと、私たちの体にはどのような変化が起こり始めるのでしょうか。
また、健康が脅かされる可能性もあるのでしょうか。

結論を言うと、慢性的な睡眠不足は、様々な病気を引き起こす可能性があると言えます。
なぜなら、睡眠不足が長く続くと自律神経のバランスが崩れ、身体機能のコントロールがうまく出来なくなることがあるからです。
この状態のことを自律神経失調症と言うのですが、自律神経失調症の症状として、ストレス増加、イライラしやすい、いつも疲れている、集中できないなどが挙げられ、さらに高血圧や頭痛など、身体的な症状として表れるケースも少なくありません。

では、自律神経失調症が改善されないと、どのようなリスクがあるのでしょうか。
例えば、うつ病やパニック障害などの精神疾患には、自律神経の乱れも密接に関係していると言われています。
そのため、自律神経失調症を放置していると、そういった病気に変わっていくリスクがあると考えられます。
また、先述の高血圧の症状の延長として、脳卒中や心筋梗塞などの病気リスクが高まる可能性もあると言われています。
そうならないためにも、睡眠を十分にとって自律神経を健康に保つことは、人間が健やかに生きるために重要な行為だと言えるでしょう。